こんにちは。カメラマンの平田でございます。
「 studioBAUM合同会社 」は
私がカメラマンを務める<八丈写真館>と
妻が講師を務める<Maple Music School>を
主軸に運営をしておるのですが、
最近、なぜだか妻のピアノ教室の現状について、
島内外からたくさんの反響をいただいており
大変驚いております!
(八丈写真館の反響は全くないのですが。)
妻のピアノ教室の誕生から今までを
隣で見ている私から、少しだけご紹介させていただきます!
きっと本人からは伝えたいけど伝えづらいことがあったりすると思うのですが、
私の言葉で皆様にもっと知ってもらいたいことを
お伝えしたいなと思いこの記事を書いています!
ピアノ教室選び、
子供の成長とは?
離島でのシゴトって?
などいろんな面で
少しでも新しい気づきがあったら嬉しいです!
Maple Music Schoolの誕生
そもそも私たちが島に移り住んだのは、
妻がピアノ教室を八丈島で開校したいという想いからでした。
私は沖縄県出身で、
妻は八丈島出身。
私たちは東京で出会い、付き合い始めて10ヶ月で入籍。
その1ヶ月後には八丈島に移住をしていました。
付き合ってすぐの時期に、
「島に戻ってピアノ教室をやりたい」と伝えてくれました。
私は即答でOK。
家もご紹介をいただき、
元美容室だったという古民家?に住まわせてもらい、
店舗部にグランドピアノを窮屈にも配置するというギリギリスペースでした。
(もう、それはそれはピアノには劣悪な環境で。
島の環境の大変さを思い知りました。)
Maple Music Schoolを設立したのは、
長男が誕生して半年後くらい。
長男が誕生してすこし落ち着いてきた頃に、
1件のお問い合わせがありました。
「ピアノを習いたいという問い合わせがあるよ」と妻のお母さんから。
ご紹介いただき、開業届を提出し、
念願のピアノ教室をスタートします。
それからすっごくすっごく割愛します。
開校からおおよそ5年後には50コマ、
入会待ち20名のピアノ教室にまで成長しました。
本人が怠けてお待たせしているわけでは決してございません!
月曜〜金曜日 15時から19時30分
パンパンにスケジュールを組み込ませていただいています。
基本的に都内での個人ピアノ教室は25人の生徒を抱えていたらスゴイ!と称される業態。
人口7000人の離島という市場では、
おそらく異例中の異例での規模とスピード感がお分かりいただけますでしょうか?
< メープル生 >とは
「メープル生は弾ける」と
ありがたいことにご評価していただくことがあります。
よく親御様からお聞きすることは、
発表会のクオリティが高い〜!
相対音感を身につけられた〜!
学校の音楽の授業で主導できた!
コンクールで受賞できた!
などなど ありがたいお言葉を賜りました。
<Maple Music School生 一部抜粋>
その秘密は?というと、
こういうレッスンを続けていれば
そりゃ着実に成果が出てくるよね!
という自信があります。
本土のピアノ教室によくある、「 〜〜メソッド 」とかが
巷には溢れていますが、
Maple Music Schoolの方針は常にシンプルなのです。
Maple Music Schoolの強み
とっても面白い時期を割愛して成果だけをお伝えしたので、
急に!?と思われているかもしれませんが、
なぜこんなにも成長したきたのか、
となりでずっと見ていた私から、
他の教室(私もヤマハピアノ教室に通っていました)と比べてみたりして
強みというか、特異な点を書き出してみました!
真剣
機微な対応
徹底した音楽理論
予習タイム
調音
真剣
常にレッスンでは真剣です。
それは週1回というレッスン頻度とペースを崩してはいけないということを、
講師自身が一番理解しています。
なので、私たちの次男、長女、次女が出産の際は、
前駆陣痛がきつい状況でもレッスンを欠かさず、
出産退院後の翌日からレッスンを再開するほどでした。
助産師さんたちからも怒られていました。
ですが、自分都合で生徒さんたちの成長を止めてはいけないと強く想っていたのです。
機微に対応
レッスンが終わってもずっと教室にいる。
レッスンがなくてもドアを開けてくる。
そんなピアノ教室があるのかと驚きました。
ふつう、嫌いな習い事NO.1である(私の体験)ピアノ教室。
なぜだろう。
と、不思議に思い、
生徒との関係を見続けていると
まさに今、子育てをしている母親だからこその対応力だということがわかりました。
生徒さんのわずかな仕草や、言葉尻から感情・モチベーションを察知して、
ケアすることがあります。
学校や家庭とは違った環境だからこそ別の視点でアドバイスができたり、
自信を失いかけている子には優しくケアしたりすることができているんだと考えています。
それにより、生徒たちが心から居心地の良さを感じていただいているような気がします。
徹底した音楽理論
クラシックの根幹である音楽理論を交えてレッスンを展開しています。
「 音楽理論?」がわからなかったので、私も妻に聞いてみました。
「そんなに音楽理論が大事なの?」と
いろいろ教えてもらいましたが、私なりに要約すると、
“音楽理論は、音楽の言語である”
その言語を勉強することで、例えば配られた楽譜を初見で弾くことができたり、
曲の構造や作曲者の意図がわかるので、心を込めて弾くことができる!
ということだと思います。
小学校4年生からは、聴音を組み込みます。
聴音とは、ソルフェージュの1つで、聴いたメロディーや和音を楽譜に書き起こす訓練です。音楽記号やコード進行など、楽譜に対する知識や理解が深まります。音を聞いて、「音階」「長さ」「休符」などを楽譜に書き起こすレッスンです。
これをやり続けた中学生の女の子は、
中1の段階で、聴音が音大合格レベルだとのこと。
ほかにも小学6年生のメープル生に驚かされた事があります。
伴奏している場面ですぐに転調して即興で弾くことができていました。
これって通常は、ピアノ教室に通っていれば当たり前に学ぶことではなく、
ソルフェージュというコマをオプションでとるとのこと。
(ヤマハでいえばマスタークラスとか)
Maple Music Schoolでは、標準的にこれらの授業もレッスンに組み込み展開しています。
レッスン前タイム
普通のピアノ教室では、決められた時間にきて、レッスン終わったらら帰りますよね。
Maple Music Schoolでは、
レッスン30分前にきて別室のピアノで復習をしてから、レッスンに臨みます。
たったこれだけのこと?
って思われるかもしれませんが、
これが効果絶大。
一コマ30分の限られた時間にぎゅぎゅぎゅっと濃厚濃縮のレッスンをするためにも、
前回はこれやったね、あーだったねーという時間を排除しているとのこと。
この時間のおかげで、新たに学ぶことを質の高い状態でレッスンに臨めているんです。
VOCAL PASSIONについて
2023年、Maple Music Schoolから派生したVOCAL PASSIONというヴォーカルチームが誕生しました。
VOCAL PASSIONとは、八丈島の美しい自然と温かなコミュティに誇りをもつ島の子供達がその誇りを声に込め世界に発信しています。
このヴォーカルチームは、島の子どもたちによる合唱です。
ただ、単なる合唱ではありません。
講師がVOCAL PASSION用に編曲を行い、
最大で6声という複雑で厚みのある一曲に仕上げます。
特徴的なのは、主旋律がコロコロとかわったり、
主役が入れ替わったりするところにあります。
そして、年に2回の頻度で、MVを撮影したりしています。
ちょっとこれは、私の編集能力が遅く、
公開が先送りになっているのですが、
できたらまた改めて紹介します!
(本当に忙しくごめんなさい。)
Maple Music Schoolのこれから
実はまだまだお話ししたいことがあるのですが、
この辺で。
2025年には、私たちの考え方に賛同し、実践してくださいる方をみつけ、
八丈島内でもう1店をOPENさせようと考えております。
ピアノ教室で2店舗て..☺️
しかしながら、私たちの目標はまだまだ先にあります。
実は、「八丈島からピアノで海外へ留学する」なんてことも考えていたり。
八丈島が文化的にさらなる発展を果たせるまで、
ぜひ、私たちにご期待をお寄せいただけたら嬉しいです。
まとめ
Maple Music Schoolの活動のウラガワをご説明させていただきました。
意外と見えにくいピアノ教室。
比較もされにくい部分かと思います。
生徒と先生には人と人ですから、
もちろん相性があります。
ただ、苦痛で続けるピアノ教室よりも
ご家庭の温度感にあった環境を選ぶことが大事だと思います。
すこしでも、参考になれたら嬉しいです。
ご質問などございましたら、
どしどしコメントや連絡をくださいね。
カメラマンの平田
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