平田がもしかしたらみんなの役に立てたのかもしれない話|八丈島ドローンの想い
- 八丈写真館
- 14 分前
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先日、ひょんな出来事から七島新聞さんに取り上げていただきました!笑
初 七島新聞さん掲載です! この記事では、
あの日の裏側と、
空撮専門業者が飛ばせなかったトラブルの原因に
「中国製だから」と子どもたちに伝えていて、
それってマジなの?まずくない?
と思ったドローンのトラブルについて取り上げさせていただきます。
まずは、こちらの記事をご覧下さい!ドヤァ

ドローンと一緒に登場してしまった
その日、私は自宅で機材の整理をしていました。
ドローンのバッテリーチェックが終わったところで、
着信が数件。
保護者様からでした。
折り返してみると
保護者「平田さん、いまから三根小でドローン飛ばせますか?」
なにやら異様な状況だということはすぐにさとりました。
私は「はい!15分で向かいます!」
私は、車に乗り込む準備をしながら、もう1件の着信先である小学校の先生とも電話で事情を伺いました。
要するに、
今日は三根小学校で開校150周年記念の集合写真を空撮で撮る催しがあったが、本土から来た空撮専門業者のドローンが飛ばない。先方がおっしゃる原因には使用ドローンが中国製だからトラブルに陥った可能性がある。
とのこと
え、私の機材も中国製ダヨ??
と一抹の不安を抱えながらも
まずは三根小学校に向かった。
もし、自分のドローンも飛ばなかったらどうしよう。
というよりも中国製だから飛ばないってなんなんだ。
DJI社は世界シェア70%の超超優れたメーカーだよなあ
三根小学校、目前。
八丈島空港に定例の飛行前報告を行った。
次第に、
みんなの前で飛ばなかったらどうしよう。
大恥さらしてしまうぞ。と焦っていました。
小学校の駐車場の中でも校庭からは見えにくいところにひっそりと駐車した。
いっそいで車から降りて、物陰にひそみ、ドローン飛行の準備を行う。
ドキドキしてきた。
いつもなら全く問題のない飛行にも関わらず、
急に緊張が襲ってきました。
ドローンのプロペラを展開する手が震え始める。
それは車を駐車する直前に、
チラッと見えてしまった校庭。
ものすごい人数の方々が私のことを待っていた。
「これでもし自分も飛ばなかったらヤバいぞ!?」
物陰からこっそりとドローンを飛行させると、、、
離陸できた。
緊張が一気に安堵に変わった。
ドローンの上昇を見て駆け寄ってきてくれた
本土の業者さん。
「すみませーん。よかった!飛びましたね!」
それよりも私は、
「話は後だ!!」
と言わんばかりに校庭に走って行った。
ドローンの風を切る音に気がついたのか小学生の数人が反応するのが聞こえた!
わぁこれ、みんな喜んでくれるぞ!
と、思い自分よりも先にドローンを登場させた。
皆さんからおっしゃられる、
“ドローンと平田が校庭に現れたとき、
ヒーローのようだった”
というのは全く違くて、
実は急な緊張から急な安堵に変わった、
そんな表情だったのです。
撮影が無事終えてから、
ふと思った。
中国製だから??
なぜ、空撮専門業者のドローンが飛ばなかったのか。
島外からの撮影スタッフ、八丈島空港滑走路との隣接、ドローン機器のマッチングなど複数の要因が重なり、事前の空撮申請は全て許可を取っていたがドローンが飛ばない事態となった。
結論、
離陸しなかったアクシデントは
単なる確認不足。
人為的なミスなんです。
ドローンのせいでは全くありません。
日本の無人航空機の法整備はとてもしっかりとしています。
空港から周囲◯㌔では飛行させてはいけません。とルールがあります。
そのため、DJI社は離陸ポイントの位置情報を見て
危険と判断し離陸ができないようにロックをしているのです。
もし、このロックされるシステムがないと、
飛行機はものすごい危険にさらされることになりますよね。
専門業者はこのロック解除手続きが完了しないまま本番当日を迎えてしまったことで起きてしまったトラブル。
かんたんに中国製だからーと口走って言い訳をしておられる空撮専門業者カメラマンさんには正直同じ機体を扱う者として、としてがっかりしてしまいました。
「 中国製だから=トラブル? 」
として何も知らない子どもたちに、
誤った情報を伝えてメーカーや国の信頼を損ねておられているようで、
私はとても気分が悪いです。
今や空撮ドローンのリーディングカンパニーはDJIですし、
私はずっとそのメーカーの製品を使用し信頼しています。
たくさんの仕事を行い、たくさんの恩恵を得ています。
どうにもならない人為的なミスは仕方ありません。
助け合いの力で本番当日を乗り切れて本当に良かったと、
日が経ってから思い返していました。
島の子どもたちにも第一線を触れさせたくって。
撮影を待機された方にお話を聞かせていただくと
「30分で終わると思っていたのに、2時間待ち」
だったとのこと。
これは、辛すぎる。
その中には町長たちや偉い方々のお姿も。。
大変なご苦労があったと思います。
予定していた集合撮影のほかに、
私から突飛なリクエスト。
もう少しだけ皆様からお時間をもらって
「動画の撮影」もさせていただきました!
近くを通るドローンに歓声が沸きます。
数年後、数十年後、貴重な写真・映像になっているのかもしれないと、
想いを馳せる体験ができました。
急遽、混じらせて頂いたにも関わらず快く迎え入れてくださった皆様。
ありがとうございます。
そして最後に私の想い。
私は、小学校の遠足でもドローンで撮影を行うことがあります!
それは、都内だと絶対NGなドローン撮影が、
島だったら可能なのだから。
ドローンで撮影してもらった小学生の経験は
島の子たちにとって、とても優位な点です。
(↑この視点で“島独自”をどんどん実戦していけば島を誇りに思う子どもたちが圧倒的に増えると思っている。)
だから、すこしでも、ドローンなどに触れたり、
見たりする機会を増やしたいと考えています。
今年は、5月の小学校の遠足で活躍してきました!↓

他には今年度の取り組み、島の小学校とタッグを組んで、
小学生と 私 が一緒に作る “島の映像” を企画しています。
こういう取り組みに携わらせていただけることが本当に幸せ。
まるで夢のようだ。
これからも役に立て続けられたらいいなぁ。
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