Maple Music Schoolの新たな一歩 - 坂下教室オープンに込めた想い。
- 八丈写真館
- 8月16日
- 読了時間: 8分
いつもMaple Music Schoolを温かく見守ってくださり、
本当にありがとうございます。代表のKAEDEです。
この度、坂下教室がオープンすることとなりました! 開校するにあたり、坂下教室のおすすめポイントや、 私の想いをお伝えさせていただきます。
これまでの歩みと、感謝の気持ち

思い返せば6年前、この島で手探りで音楽教室を始めたのは、
一人ひとりの個性や、生徒さん自身が持つ「やってみたい!」という
気持ちを何より大切にしたいという想いからでした。
そうして、たくさんの子どもたちの音と向き合ってきました。
ありがたいことに、Maple Music Schoolには大人から子供まで50名を超える 生徒さんとたくさんの音色が集う場所となり、
さらに「ここで学びたい!」と、
現在入会を待ってくださる状況にまでなりました。
その度に、
「もっとたくさんの子どもたちに、音楽の楽しさを、
その無限の可能性を伝えたい」という想いが日に日に強くなっていきました。
今回、坂下教室を開校できるのは、 ひとえに八丈島の皆さん、 そして生徒さんやご家族の皆さんの温かい応援があったからです。 心から、本当に心から感謝しています。 ありがとうございます。
新しい坂下教室の魅力
坂下教室では、これまでの取り組みに加え、 さらにパワーアップした坂下教室の環境をご用意しました。
1. 音楽の世界を広げる、マルチカリキュラムを充実させる
これまでのMaple Music Schoolの教育方針はそのままの
新しいスタッフ方と体制を整え、
🎹ピアノコースに加え、
🎙️ヴォーカルトレーニング、
🎻ヴァイオリン、
💻DTM(デスクトップミュージック)のコースを新設します。
音楽を "点" ではなく "線" で、
そして "面" で捉えることで、
子どもたちの表現力は無限に広がります。
複数のコースを受講いただくと
お得になる料金設定もご用意。
挑戦の壁を低くすることでコースを越えて
多角的に音楽を楽しみやすくなります。

ヴォーカルトレーニング ヴォーカルトレーニングは、発声の基礎から歌唱技術まで、一人ひとりの声質や目標に合わせて丁寧に指導します。呼吸法、音程、リズム感を身につけ、声量アップや表現力の向上を目指します。歌うことに自信が持てるようになり、好きな曲を魅力的に歌いこなせるようになるでしょう。カラオケや人前で歌うことが楽しくなり、音楽の世界が身近にさらに広がります。このコースは、歌が好きで、もっと上手に歌いたい方、自分の声で表現する喜びを感じたい方におすすめです。
ヴァイオリン ヴァイオリンは、正しい楽器の持ち方や姿勢、弓の使い方から始め、音階練習を通して美しい音色を奏でるための技術を習得します。楽譜を読み、優雅で美しい音色でヴァイオリンを弾けるようになります。クラシック音楽だけでなく、ポップスや映画音楽など、様々なジャンルの曲に挑戦できることも魅力です。このコースは、優雅な楽器に憧れがあり、美しい音色を奏でてみたい方におすすめです。ピアノとのアンサンブルも楽しみです!
ヴァイオリンコース講師:仁賀広大 DTM(デスクトップミュージック) DTMでは、パソコンを使って音楽を作る方法を学びます。作曲、編曲、ミキシング、マスタリングといった音楽制作の全工程を、ソフトウェアの使い方から実践的に指導します。楽器が弾けなくても、自分のアイデアを形にし、オリジナルの楽曲を制作できるようになります。このコースは、「こんな曲を作ってみたい」というアイディアがある方や、音楽制作のプロセスの全てを一人で完結させたい方におすすめです。特に、高校生におすすめのコースで、マネタイズができる環境を作れないか模索しています。
DTM講座イメージ ピアノ 生徒さん一人ひとりのレベルや個性に合わせた丁寧な指導により楽譜の読み方から、技術的な基礎、表現力まで、音楽の楽しさを伝えながら総合的な力を育みます。楽譜が読めるように育むので、自身で好きな曲を自由に弾けるようになるだけでなく、音楽を通して自己表現する喜びを感じられるようになります。ピアノを始めてみたいお子さんから、大人の方まで、幅広く音楽を楽しみたい方におすすめです。
ピアノコース
2. ボストンピアノ
なぜこのピアノなのか。
それは、島の子どもたちにこそ「本物の音」を届けたい、その一心でした。
あの有名なスタインウェイが設計し、日本のカワイが製造を手がけている、
まさに夢のコラボレーションから生まれた特別なボストンピアノを八丈島に導入します。
初心者から上級者まで、どんな人でも弾きやすいように作られており、特に、弾いた音の響きが長く続くのが特徴です。技術と品質を受け継いだ豊かな表現力を持つこのピアノで、子どもたちはより質の高い音楽に触れることができます。

3. 優秀な調律師
ピアノに命を吹き込む調律は、
世界の巨匠たちを支えてきた山本有宗さんにお願いしています。
最高のピアノを、常に最高の状態で。
子どもたちが伸び伸びと音楽を学べるよう、
"音のドクター"が万全のサポートをしてくださいます。

音へのこだわり
なぜ、Maple Music Schoolがこれほどまでに「音」そのものにこだわるのか。
少しだけ、この想いをお話しさせてください。
豊かな音楽を奏でるためには、
すべての音が正しく調律された「正確な音のピアノ」が不可欠です。
もし、算数の授業で「1+1=2」と習う日もあれば、
「1+1=3」と教えられる日があったとしたら、
子どもたちは混乱してしまいますよね。
音楽もまったく同じです。
一つひとつの音が持つ正しい響きを知ること、
それが音楽を学ぶ上での全ての土台となります。
残念ながら、学校のピアノでさえ、
常に完璧な音を保っているわけではありません。
実際に、当教室で正しい音感を身につけた生徒さんから、
「学校のピアノの音がなんだか気持ち悪く聞こえる」という声を聞くことがあります。
それは、その子の耳が「本物の音」をしっかりと聞き分けられるまでに成長した、
何よりの証です。
子どもたちが人生で初めて触れる音が、
その子の音楽人生の「基準」になります。
だからこそ私たちは、子どもたちの繊細な耳が受け取る音に対して、
絶対的な責任を持ちたいのです。
正確な音環境は、湿度の高いここ八丈島では維持するのにとてもコストのかかることです。 しかし、Maple Music Schoolは、子どもたちの耳を養うために、 可能性を最大限に引き上げるための、
私たちが守るべき「最低限の約束」であり、
最高の音楽体験への「スタートライン」だと考えています。
この音へのこだわりこそが、
正しい音感を身につける生徒が多数を占める理由です。

新しい挑戦と、子どもたちの未来のために
坂下教室の開校は、私たちにとって新たなスタートラインです。
この新しい教室とともに、
私たちは全国規模のピアノコンクールの予選会場を、八丈島に誘致するという、
大きなチャレンジを始めます。
全国のコンクールは、ほとんどが都会で開催されます。
Maple Music Schoolの希望者には、そして我が家の長男と次男も
ピアノコンクールに何度も挑んできました。
そこで痛感したのは、島ならではの環境によって、本土の子たちと埋めがたい差です。
例えば、全国規模のピアノコンクールであれば、
予選会場は、自宅から30分という立地に住む子たちも多いです。
当日の朝に最終調整ができるのが当たり前なのです。
しかし、離島の子どもたちが挑戦するためには、 長い時間も安くない費用も、そして大きなエネルギーも必要になります。 当日にぶっつけ本番だってあります。 それはあまりに過酷で、
子どもたちが本来の実力を発揮する前に、
見えない壁に戸惑ってしまうのです。 「島に住んでいるから」「遠いから」
そんな理由が壁となって、 子どもたちが挑戦することを諦めることがあってはならない。
私は、八丈島の子どもたちにも、都会の子どもたちと同じように、 自分の力を試せる機会を作りたい。 いつものおじゃれホールなどで、堂々と自分の演奏を披露できる、 そんな舞台を作ってあげたいと強く願っています。 逆に、島ならではの強みもあると思っています。
八丈島の雄大な自然が育んだ豊かな感性。
地域全体で子どもを見守り、育む温かい眼差し。 (学校長から練習用にピアノ使用の許可が特別に頂けたり!)
これらは都会にはない、何にも代えがたい宝物です。
この挑戦は、きっと簡単ではありません。
ですが、八丈島の子どもたちの「やってみたい!」というキラキラした目を想像すると、
絶対に実現させたいという熱が湧いてきます。
新しい坂下教室で、子どもたちの笑顔と成長に出会えること、
そして、この島から全国へ世界へ羽ばたく才能が生まれることを夢見ています。
これからも、Maple Music Schoolは挑戦し続けます。
どうぞ、温かく見守っていただけると嬉しいです。

Maple Music School
代表講師 KAEDE
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