八丈島でドローンを飛ばす前に必見!絶景の裏に潜む危険と、最高の映像を撮る“唯一の方法”
- 八丈写真館
- 5 日前
- 読了時間: 8分

皆さんこんにちは! 八丈島でドローンカメラマンをしている平田です!
私は6年間、
この島でドローンを飛ばし続けていますが、
いまだにその絶景の美しさに心を奪われています。
観光で八丈島に来た!
ドローンを持ってきた!
よし今すぐ飛ばそう!!
という方、
ちょっとお待ちください!!🙌
手軽に絶景が撮れるドローンですが、 八丈島には特有の危険と、難解な複雑なルールがあります。 もしかすると楽しい旅の終わりに
大変な思いをしなければならないことも。
墜落すると後処理がすっごく大変ですよ。
今回は、国家資格(二等無人航空機操縦士)を持つ私が、
皆さんの大切なドローンと旅の思い出を守るために、
そして「最高の作品」を撮るために、お役に立てるかもしれない情報を記事にします!
ドローン関係の記事は初めてなので、
わかりいづらい箇所があったらすみません!コメントください!
注意!八丈島ではこんなドローン飛行、即アウトかも!
青い海、緑の山々。どこを撮っても絵になる八丈島ですが、
実はドローンを自由に飛ばせる場所はほとんどありません。

DJIでは、細かく飛行区域を区分しています。 制限区域
地図上で赤色で表示されるこの区域内では、警告が表示され、飛行が禁止されます。制限区域で飛行する許可を得ている場合は、オンラインでロック解除に申請が必要。
高度制限区域
この区域は、地図上でグレー色で表示されます。このエリアを飛行中、ユーザーはDJIアプリ上で警告を受け取るか、飛行高度が制限されます。(例:空港近くのグレー色の区域)
承認区域
地図上で青色で表示されるこの区域内では、警告が表示され、デフォルトで飛行制限がかかります。承認済みのユーザーは、DJI認証済みアカウントを使用して、承認区域のロックを解除できる場合もあります。
警告区域
これらの区域は、地図上で必ずしも表示されるわけではありませんが、ユーザーは警告メッセージを受け取ります。(例:クラスE空域)
強化警告区域
これらの区域では、GEOにより、飛行時に区域のロックを解除するよう求められます。ロック解除申請をDJI公式サイトに送信する代わりに、アプリの画面上の指示に従うことができます。飛行時に、確認済みのアカウントやインターネット接続は必要ありません。
例えば…
空港の近く(南原千畳敷や底土海岸も含まれます!)
観光客や島民がいる場所の上空
道路の上空
温泉のそば
園地、公園
これらは基本的にNGです。
じゃあ、どこなら飛ばせるの?というと、
「土地の所有者がはっきりしていて許可が取れ、
空港の規制範囲外で、高さ150m未満、自分の目視内、第三者の上空を飛ばない…」
という全ての条件をクリアした場所、ということになります。
…正直、観光で八丈島に来て、これを見つけるのは至難の業ですよね。
八丈島のドローン飛行は危険だらけ

ルールをクリアしても、八丈島の自然はドローンにとって常に牙を剥いています。
空港:島の中央に位置する空港の近く。常に航空機の往来を意識する必要があります。
私自身も、空港周辺で飛行を行う際は、必ず八丈島空港に確認、届け出ています。
霧と風:島の天気は本当に変わりやすいです。スコールの予測や風向きの変化にも中してください。特に崖や火口付近では、下から上へ吹き上げる急な突風が発生し、一瞬で機体を持っていかれます。
障害物センサー:最新ドローンは障害物センサーが優秀ですが、霧や細い枝、電線には反応しないことも。センサーを信じすぎると危険です。
見えない波:海岸線ギリギリを攻めたくなりますよね。 一瞬潮が引き、次の瞬間には大きな波が機体を飲み込みます。私も何度もヒヤリとしました。
カラス:野鳥に襲われることも。プロペラがロックすると簡単に墜落します。
電波障害:特殊な地形で飛行を行うと、電波障害があり極端に通信状況が悪くなります。特に三原山(黒砂砂丘、唐滝)や八丈富士の火口は注意が必要です。簡単に墜落します。
露天風呂:八丈島は温泉が豊富です。みはらしの湯の露天風呂が人気です。プライバシーエリアには絶対に近づかないでください。過去、何度かトラブルになっているようです。
「許可承認とればいいんでしょ?」

「じゃあ、ちゃんと申請すればいいんだ!」と思いますよね。
空港周辺の飛行に必要な許可承認は、国のシステム「DIPS」を通して行います。
公式サイトには「10開庁日前に申請を」とありますが…
結論、無理です!!(笑)
そもそも申請データを提出する前に、八丈島空港や東京空港事務所など、
複数の関係各所に電話、メールなどで調整し、書類などを整えなければなりません。
僕が初めて申請した時は、1ヶ月もかかりました。
今でこそスムーズになりましたが、それでも約2週間は見越しています。
初めての方が旅行の計画と並行して行うのは、現実的ではありません。
【要注意】包括申請の落とし穴
全国どこでも飛ばせる「包括申請」の許可を取っている方も注意が必要です。 空港周辺は、包括申請とは別に個別の許可が必要なことを知らずに飛ばそうとして飛ばないケースが後を絶ちません。本土のプロの業者の方々も陥ります。
【プロもハマる罠】DJIカスタムロック解除
以前、ドローン空撮の専門事業者さんが八丈島に来た際、 飛行許可までは完璧だったのに、機体メーカー(DJI)独自の飛行制限エリアのロックが解除できず、当日私にヘルプの連絡をいただいたこともあります。 >>過去の記事 法令だけでなく、機体のシステムにも精通していないと、 八丈島の空を飛ばすことは難しいのです。
なぜ、八丈写真館は大丈夫なの?
「じゃあ、八丈島でドローン撮影するのは無理なの?」と
思ったかもしれません。 でも、大丈夫。
私は、この八丈島で蓄積してきたノウハウがあります。

圧倒的な経験値 6年間、Phantom 4・Mavic miniのような小型機、Mavic Air 2やMavic 3系2機そして最新のMavic 4 Proまで、様々な機体で島のあらゆる場所、あらゆる天候と向き合ってきました。様々な規模形態の撮影プロジェクトにも参加させていただきました。
森での撮影 大規模な撮影にも対応できる映像伝送機を用いて監督たちと疎通します 「この風向き予報だと、あそこの谷は荒れるな」 「この岩の裏に電線があったな」と、 ロケハンなしでも島の空の様子がだいたい頭に入っています。 これは、この島で撮り続けた者にしか分からない蓄積です。
ドローンは私を空飛ぶカメラマンにしてくれる 絶対的な信頼と実績 国家資格である二等無人航空機操縦士を取得していることはもちろん、 八丈島での飛行に必要なあらゆる許可承認も取得済みです。 「八丈島でだいたいどこでも高度1500mまで飛ばせるのは八丈写真館だけ」です。 (※空港上空や都の公園、園地など一部例外はあります。) 長年、空撮事業を続けてきた結果、
このスポットなら、○○○○に土地の許可申請必要だな〜 ○○○○は私有地だから、あの方に連絡してみよう!
と土地の所有者が大まかにわかります。 八丈島空港や八丈町役場をはじめ、各所から厚い信頼をいただいています。
「ただ撮る」だけじゃない。
「作品」を撮ります。
私の強みは、ドローンを安全に飛ばせるだけではありません。 映像カメラマンとしての撮影技術と、八丈島の絶景を知り尽くした知識が合わさることで、かんたんには決して撮れない、「映画のような」映像を生み出します。



以前、ある番組制作会社様から補助でドローン撮影のご依頼いただいた際、
担当者の方から「想像を遥かに超えて良い画がとれたから、素晴らしい番組に仕上がった」と最高の評価をいただきました。
いっぱい失敗をしてきました。 だからこそ、伝えたいこと。
正直、私は今に至るまでヒヤヒヤした、経験や完全に終わった経験があります。
でも、その全ての経験が血肉となり、
今ではどんな状況でも安定した飛行ができるようになりました。
二等無人航空機操縦士の実地試験では、自分でも驚くほど上手でした。笑
点数はほぼ満点の99点でした!(笑)...1点の重みを感じました。
皆さんの旅が、最高に輝く思い出になるように。 そして、その一瞬を、誰も見たことのないアングルからの「作品」として残す
お手伝いができれば、これほど嬉しいことはありません。 ドローンを安全に飛行できる環境を守ること。
それは、この八丈島の発展未来そのものだと、私は本気で思っています。
もし、墜落や衝突事故、事件が起きてしまったら…。
きっと、島はドローンに対して今よりもずっと厳しいルールを作らざるを得なくなるでしょう。そうなると、私たちが描いている、
ドローンが当たり前に活躍する未来…例えば、
農業の人手不足を補ったり、
危険な場所のインフラを点検したり、
島と島とを結ぶ物流を担ったり…
そんな大きな可能性の芽が、一瞬で摘み取られてしまうかもしれないのです。
だからこそ私は、この島でもっと安全に、 もっとうまくドローンと付き合っていく方法を、 誰よりも真剣に考え、模索しています。 皆さんが安全に飛行してくださること、 それが八丈島の未来の可能性を守ることに繋がっています。
八丈島でのドローン撮影、そして「ドローンを安全に飛ばしてみたい!」という方向けに 「カメラマンが伝える島を素敵に空撮できる講習」をやってみたいと思っています。 まだ、全くの草案状態ですが。 「ただ飛ばす」のではなく、「心を動かす映像を撮る」ためのプロの技術や視点を、 マンツーマンかグループなのかわかりませんがじっくりお伝えしてみたいと思っています。
「安全な場所で、最高の思い出を自分の手で撮影してみたい!」
そんな風に思った方は、ぜひこの特別な機会にご連絡ください。
ウェブサイトのお問い合わせフォームから、 「ドローン講習モニター希望」と一言添えて、 お気軽にお問い合わせくださいね! お待ちしています!
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